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2001/06/14
菅幹事長、衆院外務委で田中外相に京都議定書批准を迫る
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菅直人幹事長が15日、衆議院外務委員会で急きょ質問に立ち、翌日に日米首脳会談に発つ田中真紀子外相に、地球温暖化防止の京都議定書に対する政府の方針を質した。

 菅幹事長は質問に先立って、外交機密費の内閣への上納問題について外相が確約した調査の状況を質したが、田中外相は「歴代の総理や外相らに聞いてみたが、そういう事実はないということだった。これが結論だ」と答弁。菅幹事長は「それは調査ではない。外交機密費の使途を調べればはっきりするではないか」と追及したが、外相は調査を拒否した。菅幹事長は「それでは官僚の資料隠しと同じになってしまう。せっかく外相を応援したくても、これでは大丈夫かな、と不安になる」と苦言を呈した 。

 続いて、京都議定書の批准問題では、ブッシュ大統領が議定書について「致命的な欠陥がある」と声明で述べるなど、米国が批准する可能性はほとんどないのではないか、と状況認識を質した。田中外相は「実際に(ブッシュ大統領に)会って考えを聞きたい」とはぐらかしたが、菅幹事長は、CO2の総排出量の55%を占める国が批准すれば条約が発効することから日本がキャスティングボートを握ることになると指摘、日本が率先して批准することが米国に翻意を促す有効な手段にもなると詰め寄った。

 これに対して田中外相は、「米国を無視して批准してしまっていいのかという議論もある」などと述べ、日本の対応についても米国の出方を見て決めるという考えを示した。菅幹事長は、「早期に」(衆院)「率先して」(参院)批准を行うことが国会で決議されていることも挙げ、いつ批准案件を国会に提出するのか、と追及したが、外相は「今国会では期間的に難しい」と述べただけで、批准のタイミングは曖昧にし、「あまりペシミスティックにならずに、米国と一緒に批准できるように建設的に考えたい」などとピンぼけな対応に終始した。

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