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2001/11/14
<参院補正予算審議>基礎研究分野の重要性を強調〜長谷川清議員
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参議院予算委員会の補正予算案の審議が14日から始まり、全閣僚がそろった初日の総括質疑で民主党・新緑風会の長谷川清、内藤正光両参議院議員が質問に立った。

 長谷川議員は、まず「3,4分間時間をいただいて」と前置きして、田中真紀子外相が10月29日に外務省人事課の任用室に鍵をかけて女性の職員を監禁し、辞令をタイプさせるよう求めたと言われていることが事実かどうか質した。ところが、田中外相や小町官房長はあいまいな言い回しで、具体的な答弁を避け続けた。続いて、長谷川議員は田中外相が指輪をなくしてイラン外相との会談に30分遅れたとされる報道についても確認を求めても、外相は関係のない事柄を延々とまくし立てるばかり。長谷川議員が再度事実かどうかを明らかにするよう迫ったが、外相は「そういうことは申し上げられない」と突っぱねた。

 本題の補正予算に入り、まず長谷川議員は「これからの日本には科学の基礎研究が重要だ」と主張。「戦後の科学技術はすぐ金になる応用化学だけで経済を伸ばしてきたが、優秀な科学者はみんな米国やヨーロッパに行って、特許を取っている。わが国はモノだけではない供給をしていくべき」と述べ、政府の一層の取り組みを求めた。

 また、雇用政策については、連合が全国のハローワークで行った出口調査の結果を紹介し、政労一体となった対応を主張。さらに、「都道府県の雇用政策はやりっぱなしでチェックが抜けている。第3者機関を設けてきちんとチェックすれば、バラマキを防ぎ、何倍の効果がある」と指摘した。

 長谷川議員はさらに、中小企業への無担保無保証の融資制度のスピードを高めるよう要望。また、中小ベンチャー企業への優遇税制の必要性を強調した。

 最後に、長谷川議員は、「構造改革は家のどこかをリフォームするのではなく、大黒柱から1回建て替えるところまできている」「これまでの50年間役に立ったシステムはもう終わりだ、新しい価値を構築しなければならない」と述べ、質問を終えた。

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