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2001/11/14
鳩山代表、イラン大使、米大使と相次いで会談
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民主党の鳩山由紀夫代表は14日、アリ・マジェディ駐日イランイスラム共和国大使、ベーカー駐日米国大使と相次いで会談した。

 民主党本部で行われたマジェディ大使と鳩山代表の会談には、池田元久国際局長、阿久津幸彦国際局副局長も出席。アフガン情勢の見通しや難民支援での協力について意見交換した。

 マジェディ大使は会談の中で、タリバン政権の事実上の崩壊という情勢を受けて、新政権はタリバンを除外して構成されるべきだという考えを示し、イランはテロと戦う米国等と同じ立場に立ちながらも独自のスタンスで行動すると表明した。鳩山代表は、パシュトゥン人を含めた各民族の協力による政権樹立が望ましいとして、その実現に向けたイランの影響力行使を求めるとともに、新政権づくりのプロセスにおいては国連が主導権を握るべきだという考えを示した。マジェディ大使も代表の考えに賛同の意を示し、アフガン再建について今後日本と密接な意見交換を続けたいと述べた。

 また鳩山代表は、イラン国内にいる250万人のアフガン難民にも支援を行いたいと述べ、イラン側の協力を要請。マジェディ大使も了承した。

 続いて、着任後初の表敬訪問に訪れたベーカー米大使とは、テロ対策や経済問題などをめぐって30分程度意見交換。伊藤英成ネクストキャビネット安全保障大臣、池田元久国際局長が同席した。

 ベーカー大使は、冒頭、対テロ行動に対する日本および各国の支援に感謝を述べた。鳩山代表は、国際社会と連帯してテロと戦う民主党の基本的立場を説明した上で、自衛隊の派遣に関しては議会がこれを監視し、シビリアン・コントロールを保証することが重要だという考えを述べた。ベーカー大使は、米国においてもシビリアン・コントロールが機能するよう努力しているとし、民主党の考えに理解を示した。

 また、日本の経済状況の展望についてベーカー大使が質問。鳩山代表は、小泉内閣が発足して半年になるものの、何も実効ある対策を行っていないことを指摘。とりわけ、不良債権処理が最重要課題であり、民主党として厳格な資産査定に基づく早急な抜本処理を強く求めていることを説明した。ベーカー大使も、銀行問題はもっとも重要だという認識を示し、「代表と同じ考えだ」と述べた。

【写真上】イランのマジェディ大使と。
【写真下】ベーカー大使と話す鳩山代表、伊藤議員、池田議員(左から)

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