民主党の鳩山由紀夫代表は19日、ナジムッディン・シェイク・パキスタン大統領特使と会談し、現状のインド、パキスタン両国の問題解決について意見交換を行った。シェイク特使が、先に鳩山代表がパキスタン駐日大使を通じて大統領に送った親書への返答を伝えるために民主党本部を訪れたもの。
会談で鳩山代表は、インドとパキスタンの両国民の平和と安全を尊重する観点から戦争行為に反対する意を改めて語り、特に核兵器の次なる被害者を決して生んではいけないことを強調した。ナジムッディン・シェイク特使は「その懸念を理解する」と述べた上で、緊張緩和に向けた提案として、カシミールにおけるインド軍の撤退、首脳会談の実現、カシミールの国際監視の3点を検討していることを伝えた。
また鳩山代表は、テロに対する取締りについても、これまでのパキスタンの措置を評価したうえで一層の強化を要請した。
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