衆議院予算委員会において24日に行われた平成14年度補正予算案をめぐる質疑で、民主党からは4人の議員が質問。2番手で質問に立った末松義規議員は、北朝鮮のミサイルに対する防衛、米国によるイラク攻撃への対応などの問題について、政府の見解を質した。
末松議員はまず、北朝鮮が日本に対していつでも核ミサイル攻撃を行える能力を持っていることを石波防衛庁長官に確認した上で、ハイジャックされた民間機による日本への攻撃に対しては第一撃があってからしか反撃できないとした小泉首相の過去の国会答弁を問題にしながら、「危機管理の“キ”の字も知らない。ミサイル攻撃にはどう対応するのか」と質した。しかし石波防衛庁長官は「研究を行っている」と言うだけで、実際の対応は進んでいないことが明らかになった。
イラク攻撃問題では、新たな国連安保理決議がないまま米国が単独で攻撃を行った場合の政府のスタンスについて質問。川口外相は「決めるには早すぎる」などとしたが、末松議員は、外務省が攻撃が行われることを前提にしてイラク復興のための国際機関への資金提供を表明していることを指摘し、政府方針の混乱を浮き彫りにした。
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