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2003/01/28
【参院予算委】川橋議員、政府補正案の実効性を問う
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参議院予算委員会で28日、02年度補正予算に関する質疑が行われ、民主党・新緑風会の川橋幸子議員が質問に立った。

 川橋議員はまず、政府補正予算案の組み方の問題を追及。社会保障・福祉関係の負担金などに支出される義務的経費の追加補正が毎年8千億円以上も計上されるのはなぜか、と問い質した。塩川財務相は、「不況が深刻化し、雇用が厳しくなったということ」「各自治体の見積もりが甘くなっている。むしろ政府は(その誤差を)素早く手当した」などと居直った。川橋議員は、「そもそもセーフティネットの整備は政府の国民に対する義務なのに、いつまで見積もりの誤りを続けるのか」と厳しく批判し、「来年度は大丈夫か」と確認を求めたが、塩川財務相は「経済動向次第」などと言葉を濁した。

 関連して川橋議員は、決算審査重視による予算編成の必要性を指摘。参議院改革協議会がまとめた決算の早期審査のための提言について見解を質した。小泉首相は「評価する」とのみ答えた。

 続いて川橋議員は、補正予算における雇用対策について質問。まず、今回の補正予算で初めて計上された早期再就職者支援対策費(2500億円)の実効性に疑問を提起し、「一般会計による国庫負担を時限的に講じるべきではないか」と指摘した。しかし、坂口厚労相は「一般財源と同じ効果がある」とつっぱねた。また川橋議員は、奨励金による雇用創出策には実効性がなく、むしろ構造改革を遅らせるものだと補正予算案の発想を批判した。

 最後に川橋議員は、若年失業の深刻さについて問題提起。「均等原則を守りながら、雇用を分かち合っていくことが重要」と訴えた。

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