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2003/01/29
【参院予算委】櫻井議員、国内中小向け金融の基準弾力化提案
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参議院予算委員会で29日、02年度補正予算の一般的質疑が行われ、民主党・新緑風会から辻泰弘議員に続いて櫻井充議員が質問に立った。

 このなかで櫻井議員は、政府の進める不良債権処理加速策に伴って中小企業に対する貸し渋り・貸し剥がしが強まっている状況について、「バブル期の貸し込み分の回収が進んでいるという話ではなく、むしろ実態に合わない過大な規制があるために、貸したくても貸し出せないのではないか」と述べ、国内中小企業向け貸し出し分について、金融機関の資産査定上のリスクウェイトを引き下げるべきだと提案した。

 櫻井議員は、米国で地域再投資法によって地域中小企業や住宅向けの貸し付けが増えていることも紹介し、これをモデルとした民主党提案の地域金融円滑化法案をすみやかに成立させることを訴えた。竹中金融経済財政担当相も、「民主党の提案については勉強させていただいた。金融機関の社会性、公共性という視点から幅広く検討させたい。経営の自主性とどう調整させるかが課題だ」とこれに理解を示した。

 櫻井議員はまた、4月からサラリーマンの医療費3割負担が実施されることについて「景気がこれだけ悪いなかで、そのまま導入するのか。同時に保険料も引き上げられる中小企業のサラリーマンが一番大変だ。これではますます経済が悪化する」と述べ、坂口厚生労働相に見直しを決断するよう迫った。厚生労働相は、「悩んでいるのも事実。しかしギリギリのところで辛抱していただいて、(皆保険)制度を守っていくことが必要だ。心を鬼にして申し上げている」と苦しい心境を吐露した。

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