民主党の野党結集準備委員会(委員長・石井一副代表)は31日、委員会を開き「政権交代を実現するために」と題する報告と提言をまとめ、菅直人代表と岡田克也幹事長に提出した。
石井委員長は報告提出後に記者会見し、「『国民のための政府』を確立する運動、在野の知恵・力を結集するための国民運動を提唱する。そうしなければ国民、無党派は動かない。野党第一党の任務は国民に政権交代のリアリティを示すことだ」と表明。国民との対話を積極的に展開し、政権交代勢力を結集する必要性を強調した。
報告では(1)自民党型利権政治との決別、(2)従来型公共事業ではない、雇用創出・新産業育成型産業への大胆なシフト、(3)対米追従ではなく、日本の自立外交確立を基本政策として合意すること、を急ぐべきとしている。
また提言では、自由党との間で、合流をも視野に入れて、政権構想、政策合意、選挙協力等を協議する機関を設置すること、社民党とも国会内の共闘関係や選挙協力を最大限追求するとともに、無所属クラブを含め、広範な政治勢力を結集すること、などを打ち出している。
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