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2002/06/26
【衆院内閣委】仙谷議員、防衛庁リストを「官尊民卑」と批判
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 民主党の仙谷由人議員は26日の衆議院内閣委員会で、防衛庁リスト問題で質問に立ち、今の政府の姿勢は「官尊民卑」で、近代民主主義と相容れないと厳しく批判した。

 仙谷議員は「丸山真男さんの名著『現代政治の思想と行動』に『であることとすること』の章がある。往々にして日本人はその人をすることではなく、その属性で評価する。なかなかこれから抜け出せない。一般大衆を不逞の輩と見なす、危険な人と見る。防衛庁の文化として、当たり前のこととしてリストを作ったのか」と質した。片山総務相は「興味深い。同感するところもある。個人権利侵害になるのか、検討が必要。罰則を考えていないことはない。今後の検討課題」と答えた。

 さらに、仙谷議員は福田官房長官の「官・行政は悪いことをしないことになっている」との発言について、「近代民主主義国家はルール・オブ・ロー、権力にペナルティをかけるのは難しいので、法で縛る。権力と法の関係が近代以前の考え方ではないか。アメリカ独立のジェファーソンは“法律は権力への猜疑の体系”とも言っている。山県有朋が『民は依らしむべし、知らしむベからず』と言った官尊民卑の時代から、今日では行政情報の公開はむしろ当然だということになっている」と政府の考えを根本にさかのぼって批判した。福田官房長官は「誠にごもっとも。ご高説ありがとうございます」と答えた。

 仙谷議員は、防衛庁が調査報告書を発表する前に与党の幹事長、総理・官邸のほかに、自民党の一部の議員にも説明に赴いていることを取り上げ、「誰のところに行ったのか」と質した。中谷防衛庁長官は「一方的に計画をつくり、会館を訪ねた。相手の対応にも差があり、名前は言えない」と答弁。仙谷議員は納得せず、防衛庁が訪ねた自民党議員の名前の公表について理事会で協議することになった。
 

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