6月27日、中国を訪問中の鳩山由紀夫代表は、中国共産党中央党学校で「Win-Winの日中関係構築をめざして」と題して基調講演し、党学校学生との質疑も行った。鳩山代表は歴史認識、国際情勢、中国脅威論、日本の将来と民主党の役割、小泉政権の評価、政権交代の可能性、日中関係の明日、東アジアの安全保障などについて持論を述べた。
講演の中で鳩山代表は、「記録に残るだけでも日中関係には2000年以上の歴史がある。日中関係は日本が侵略行為を行ったことへの真摯な反省の上に立たねばならない。そのためにも無宗教の国立墓苑をつくりたい」と述べた。さらに、民主党は戦後で最も政権担当能力のある野党であり、民主党政権を樹立して「徳」のある政治を回復する、と力強く語った。
東アジアの安全保障については、軍事情報および緊急事態法制の議論を内外に透明性の高いものとすること、東アジアにFTA(自由貿易協定)を張り巡らし将来的にはアジア地域安全保障機構をつくること、などを提案した。また、日中国交30周年の記念事業として、民主党は中国共産党幹部を日本へ招待するとともに、中聯部若手の日本への留学のための奨学金制度を用意すると表明。最後に鳩山代表は、日中関係をWin-Win Gameにするため、近い将来、民主党が政権を担うと力説し、講演を締めくくった。
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