民主党は15日午後7時から、党本部において両院議員懇談会を開き、テロ対策特別措置法への対応を最終的に協議した。その結果、「国会での事前承認」を法案に盛り込むことで政府与党に修正を求めることを確認し、交渉については、同日夜の小泉自民党総裁との党首会談に臨む鳩山由紀夫代表に一任することを決めた。
懇談会では冒頭、鳩山代表が挨拶に立ち、「筋の悪い法案だが、反対してそのまま通してしまった後で、その破綻については与党だけの責任だという議論が通るのか。国民の生命と財産を守る立場から、筋のいいものに改めていくことが問われている。その交渉の仕事を私にぜひ一任してほしい」と述べた。
続いて、テロ防止特別委員会の筆頭理事を務める岡田克也政調会長が、与党との交渉の現状について報告。条文そのものをめぐる争点では、武器・弾薬輸送について与党が当該国での陸上輸送は行わないという内容に修正する意向を固めたものの、基本計画の国会承認では事後承認という規定を変えない方針であり、民主党が事前承認を求めているものの厳しい状況にある、などと述べた。
その後、両院の議員が意見を交換。自衛隊を海外に送る法的根拠についてもっと慎重な議論が必要だ、米国との同盟関係を重視して考えるべきだ、など様々な議論が行われたが、国会における基本方針の事前承認を最低限の要求として修正交渉を進めることで一致、鳩山代表に権限を一任した。
最後に鳩山代表が、「皆さんの、この国の行方に対する真摯な思いを確かに受けとめた。私を信じていただきたい。一生懸命頑張る」と党首会談への決意を表明し、全体の拍手で会を締めくくった。
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