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2001/10/17
<狂牛病問題審議>情報隠しに薬害エイズと同じ構図?=家西悟議員が厳しく指摘
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17日の衆議院厚生労働委員会で、民主党の家西悟議員が質問に立ち、狂牛病と人間の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病との関連について質した。

家西議員は、「薬害エイズのときも最初には危険性がない、安全だと言い続けて、調査班が全国調査を行ううちに、多くが感染している事実が分かって大慌てになっていった。何も情報がなかったといわれたが、実態は周知の事実だった。今回もこういうような情報の隠ぺいをしているのではないかと思えてならない」と指摘し、坂口厚労相に役所内の点検調査をするよう提案した。

 家西議員は、96年当時から厚生省内ではヤコブ病の発生が問題化するという指摘が行われていたのにも関わらず、昨年の12月まで「何もしてこなかったのではないか」と、厚生労働省の対応ぶりに疑問を呈した。

 旧厚生省は96年5月に省内に「クロイツフェルト・ヤコブ病等に関する緊急全国調査研究班」を設置したが、家西議員が「過去何回の全国調査を行ったのか」と確認すると「平成12年度には会議を4回開催した」との見当はずれの答弁が返ってきて、発足以来の回数は不明だという。

 また、すでに97年にジュネーブで開かれたWHOの専門家会合で「牛を原料とした医薬品及び医療用具の製造は可能な限り避けるべき」との勧告を旧厚生省がプレスリリースで出しているはずなのに、昨年12月に大臣がさらに同様の発言をしていることの理由を家西議員が質したところ、「97年は英国に限定されたもので、昨年は欧州でのBSEの拡大をふまえて、発生国または発生リスクの高い国の原産国の原料を禁止した」と答弁。

 農水省への助言、勧告がこの間行われてきたのかとの問いには、推測の域を出ない答弁しかなく、家西議員は納得のいかない表情だった。

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