民主党の伊藤英成外交・安全保障ネクスト大臣は7月3日、談話を発表し、沖縄県北谷町で6月29日に起きた在日米軍軍人による女性暴行事件について、被疑者の引き渡しが今だ行われていないことに、「極めて遺憾であり、強い憤りを覚える」と述べた。
伊藤ネクスト大臣はさらに、このような事件が頻発しても被疑者の引き渡しが遅れたり、行われない問題の背景には、日米地位協定が運用の改善にとどまっていることを指摘。
在日米軍の綱紀粛正を求めるとともに、日米地位協定の改定を含め、このような事件の再発防止、被害者への十分な補償を実施することを強く求めた。
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2001年7月3日
沖縄の在日米国軍人による女性暴行事件について(談話)
民主党 ネクスト・キャビネット
外交・安全保障NC大臣 伊藤 英成
沖縄県北谷町で6月29日午前2時過ぎに起きた在日米国軍人による女性暴行事件は、事件後5日経過した。既に沖縄県警から逮捕状が出ているが、今なお被疑者の拘禁の移転に至っていないのは、極めて遺憾であり、強い憤りを覚える。
民主党は、これまで被疑者の起訴前の引渡しを、日米地位協定の改定によって、明文化しておくべきだと主張してきたが、政府が、運用改善に委ねたことが、今回の被疑者の引き渡しの遅延につながっているのではないか。速やかな被疑者の引渡しを要求する。
米軍当局がこれまでなしてきた綱紀粛正の言葉が、かくも軽いものだったことに、驚きを禁じ得ない。われわれは、この事件によって、日米関係が悪化することを極めて憂慮する。
米軍は、事件を日本の司法当局に委ねるべきであり、ここに改めて、在日米軍の綱紀粛正を求めるとともに、日米地位協定の改定を含め、このような事件の再発防止、被害者への十分な補償を実施することを要求する。
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