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2001/08/08
「民主党は小泉首相の靖国神社参拝に反対する」鳩山代表が重ねて表明
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 民主党の鳩山由紀夫代表は8日の定例記者会見で、小泉首相の靖国神社参拝について、改めて「民主党として反対する」ことを表明した。

 会見に先だって開かれたネクストキャビネットの会議では、(1)戦争遂行の指導者、責任者であるA級戦犯も「英霊」として崇拝する場に、あらためて首相が参拝、拝礼することは過去の戦争への反省と平和への決意をないがしろにする(2)諸外国、とりわけ植民地支配によって多大の損害と苦痛を与えたアジア各国への十分な説明と理解を欠いたままで参拝を強行することは、これまで培ってきた平和友好の絆を無にし、国益を大きく損ねる(3)小泉首相が総理大臣の資格で参拝することは憲法20条に反する−−との理由から、「小泉首相は靖国神社に公式参拝すべきではない」とする党としての見解がまとめられた。

 鳩山代表は、この見解を踏まえ、さらに小泉首相と直接会って、参拝を取りやめるよう申し入れたいとの意向を明らかにした。

 鳩山代表は、「小泉首相の問題点は、説明責任を全く果たしていないことだ。戦没者への慰霊の気持ちは私も人後に落ちないつもりだが、2度と戦争を起こさないためになぜ靖国神社に参拝するのか、全く理論になっていない」と首相の言動を批判。「感情論に流されてはいけない。何も説明もしないで、『行くといったら行く、他国は他国だ』では、まさに身勝手な理論。そのような軽挙妄動は慎むべきだ」と述べた。

 また、記者からの「8月15日をはずして参拝すべきとの意見があるが」との質問に答えて、鳩山代表は「そういう姑息な手段で政府がお参りをすることは望ましいことではない。政府が堂々とお参りができるような環境でできるようにしなければ、国家のために命を落とした方は報われない」と述べ、無宗教の国立墓苑を創設すべきとの構想を重ねて表明した。

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