民主党『次の内閣』(ネクストキャビネット)は21日、閣議を行い、イラク特措法に基づく自衛隊派遣の事後承認や平成16年度民主党予算案などについて議論を行った。
イラク特措法に基づく自衛隊派遣の事後承認については、前原誠司ネクスト外務大臣・イラク問題プロジェクトチーム座長が、合同部門会議での議論を報告。今回の自衛隊のイラク派遣は、憲法上疑義があるだけでなく、イラク特措法の枠組み自体にも違反しており、二重の意味で到底賛成できない、などと指摘。閣議ではこの報告を異論なく了承し、党として事後承認に反対することを決定した。
続いて、藤井裕久ネクスト財務大臣から、平成15年度補正予算および関連法案への対応について報告が行われ、受け皿がなく使途が全く不明確なイラク復興支援経済協力費、公共事業前倒し発注、本来1/2を国債償還費に充てるべき剰余金を特例法によって全額補正財源としているなど、多くの問題点が指摘された。最終的な対応については、枝野幸男政調会長と藤井ネクスト大臣に一任された。
平成16年度民主党予算案については、藤井ネクスト大臣と五十嵐文彦ネクスト経済財政・金融担当大臣から提示された素案をもとに、前回の閣議に引き続いて議論を行い、方向性を確認するとともに、さらに数字の精査を進めていくこととなった。
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