田島一成前県議が衆議院補欠選挙立候補のため辞職したことを受けて行われた滋賀県議会議員・彦根市選挙区補欠選挙は、7日に投開票され、民主党公認の中沢啓子(なかざわ・けいこ)さんが、自民公認、共産公認の2候補を破って初当選した。投票率は38.08%だった。
田島前県議の後継として、今年2月にいち早く立候補を表明した中沢さんは、自然保護運動の実績を強調するとともに、生活者の視点から「政治を身近なものにしたい」と主張。党の国会議員も連日応援に入り、選挙運動最終日には、鳩山由紀夫代表と菅直人幹事長が交代で中沢さんの選挙カーに乗り込むなど、分厚い応援態勢をとったことも功を奏した。
同補選は、当初中沢さんと共産党候補の一騎打ちと見られていたが、自民党が告示2日前になって、昨年死去した前衆議院議員の妻を公認で擁立。そのため、中沢さんも民主党の公認を得て、3党公認候補による激しい選挙戦となった。
当選が決まった中沢さんは、選挙事務所で支援者を前に、「皆様の彦根に対する思い、私に対する期待をいただいたと思っている。誠心誠意取り組んでいきたい」と、笑顔で感謝と決意の言葉を述べた。
開票結果(選管最終)
当 中沢 啓子(43) 民主新 14,535
小西 豊子(50) 自民新 9,650
手原 政良(59) 共産新 6,397
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