参議院予算委員会において10日、首相出席のもとで集中審議が行われ、民主党の小宮山洋子議員が帝京大学疑惑、外交問題で政府の考えを質した。
小宮山議員は、帝京大学から調査報告書が15日までに提出されることになっていることを取り上げ、「提出されなかった場合、あるいは不十分だった場合にはどう対処するのか」と質した。遠山文科相は「報告書は出ると思う。不十分だった場合は現地調査を含めさらに厳しい態度で臨み、補助金の不交付、返還要求を含め厳正に対処する」と答えた。
また小宮山議員は、小泉首相に「アメリカに言うべきことは言うべき。アメリカの報道では『借りてきたネコ』というのもある。外交のビジョンを明確に」と迫った。首相は「私は言うべきことは言っている。アメリカ追従ではない。総理としての自覚と責任をもって国際会議に臨んでいる。野党の悪口も言っていない。パフォーマンスはやっていない」と答えたが、外交ビジョンは示さなかった。
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