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2002/07/10
【参院予算委】谷林議員、北方支援事業めぐる贈収賄問題を追及
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 参議院予算委員会で10日、民主党・新緑風会の谷林正昭議員が質問に立ち、北方四島支援問題、政治とカネの問題を中心に質問した。

 谷林議員はまず、平成10年12月に色丹、択捉、国後の3島へのディーゼル発電施設建設予算として40億円の補正予算が計上された問題について言及。サハリン州は地熱発電を検討してきたこと、国後島の発電施設は3億円程度の補修による対応が可能であったことなどを指摘し、「40億円を使いきりたいとの思惑が見え隠れしている。補正予算の執行が不自然ではないか」と指摘して、塩川財務相に見解を質した。

 財務相は、北方領土問題の解決に向けた事業の一環として、外務省から要求を受け予算を計上したものであるとし、予算執行上の責任は外務省にあり、財務省には責任がないと明確な答弁を避けた。

 また谷林議員は、北方支援事業の一部を落札した三井物産から自民党の政治資金団体である国民政治協会に対し、平成9年から12年までに8590万円の献金があったことを指摘。「まさに事業の見返りと言われても仕方ないのではないか」として、森山法相に「第3者収賄罪にあたる可能性がないか」と質した。法相は、「捜査当局において様々な資料に基づいて判断すべきものであり、法務大臣としては答弁を控える」と述べた。

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