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2002/07/11
【参院厚労委】桜井議員、医療事故解消・医療費削減への道筋質す
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 民主党の桜井充議員は11日、参議院厚生労働委員会で医療事故をめぐる医療現場の課題、医療費削減につながる病床数削減への取組みなどについて、坂口厚労相らに質した。

 桜井議員は、人工心肺装置の操作ミスで女児が死亡し、カルテ改ざんなどで医師2人が逮捕された東京女子医大病院の事件をふまえて質問。カルテ改ざんはこれまで処罰対象となっていなかったが、今回の事件と世論の流れを見ても、罰則規定を設けるべきだと提起した。坂口厚労相は「新しい立場でカルテがどうあるべきか考えている」とし、桜井議員と同様、罰則規定の検討も必要との認識を示した。

 医療事故が頻発する背景について桜井議員は、医療現場において人員が少なすぎるため、研究も患者への説明も徹底できないという問題を指摘。人員配置とのバランスや医療費削減を考慮すると、平成9年度の抜本的医療制度改革で示された病床数の削減が重要だとし、実際の削減数を質した。

 ところが宮路副厚労相は、平成9年度以降、減少どころか2000以上も病床が増加している実態を報告。桜井議員は、病院の合併や厚労省と国土交通省とで連係した社会的入院への対応の整備など、病床数と入院日数の削減への取組みを行うべきだと提案し、坂口厚労相も「関係省庁と連係をとっていく」と応じた。

 また桜井議員は、歯科医療の重要性にも言及。義歯を整えることによって車イスの患者が立ち上がって歩けるようになったり、歯科治療を行うことで徘徊が改善に向かった事例があることを示し、医療費削減につづく検討課題として歯科医療重視の必要性を提起した。

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