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2002/07/18
【参院厚労委】朝日議員、健康増進法案の対象領域の狭さ指摘
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 民主党・新緑風会の朝日俊弘議員は18日、参議院厚生労働委員会で健康保険法改正案と同時に審議されている健康増進法案について質疑を行った。

 朝日議員は、同法案について「法律の目的に『国民の健康の総合的な増進に関し基本的な事項を定める』とあるが、実際には生活習慣病の予防など非常に狭い範囲のことを定めているだけ」「健康の増進のためには、健康的に暮らせる基礎的総合的な施策が必要であり、ディーゼル排ガスや騒音、日照権などの都市環境、食の安全、シックハウス問題など、健康のための環境づくりに焦点をあてるべきだった」と期待外れの思いを表明。坂口厚労相も「なかなか痛いところを突かれた」と認めた。

 朝日議員はまた、同法案が生涯にわたる国民の健康増進に向け、健康診査の実施や健康手帳の交付に関し指針を定めるとしていることに関連し、健康審査結果のデータベース化と個人のプライバシー保護についての厚労省の考えを質した。下田健康局長は、「あくまでも個人が手帳を保持し、将来の健康管理に役立ててほしいとの観点。データベース化についてはまだまだ先の話。今回の法案では考えていない」とし、将来の検討課題としての含みを残した。これに対し朝日議員は「個人の健康情報は、個人情報の中でも非常にセンシティブな情報。少しでも集めようと思うなら、データセキュリティとプライバシー保護に万全を期す必要がある。医師などの守秘義務だけでは不十分」と新たな法制の整備を含めたルール化を求めた。

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