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2002/07/24
【衆院政倫審】永田議員、田中議員の秘書給与流用の証拠示す
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 衆議院政治倫理審査会で24日、田中真紀子元外相の公設秘書給与流用疑惑について、元外相の弁明と質疑が行われた。

 田中元外相は冒頭の弁明の中で、「一部週刊誌が4月に報じた、私がかつて公設秘書に支給された給与の一部を流用したのではないかという記事だが、そのような事実は一切ない」「自民党党紀委員会で『疑惑は払拭されず』とされたが、親族秘書、政策秘書不正採用、企業からの秘書便宜供与、名義借り、秘書給与の寄付は一切ない」と明言。

 国から支給された秘書給与が親族会社である越後交通などを経由して複雑に処理されていることについては、「当選直後の慌ただしい状況の中で、私が副社長をしていた越後交通に頼らざるを得なかった」ことや「雪下ろしや米作りの手伝いに帰らなければならない雪国サラリーマンの実態」などを挙げて弁明。「秘書給与と企業の問題はお任せして、自分は議員活動に専念していたが、国からの秘書給与は本人が直接現金で受け取った後に会計処理をする専門の担当者に渡され、会社の会計とは独立して処理されていた」とし、会社による秘書給与肩代わりや国から支給された秘書給与の田中元外相への還流は一切なかったことを強調した。

 民主党から質問に立った永田寿康議員は、田中元外相の元公設秘書から入手した「国会給与増額に伴う配分案」と題する一覧表をパネルにして示した。平成8年夏に作成されたものと見られる一覧表には、「6月分より五十嵐(公設秘書)の国会給与が40万1592円となったため、これを従来通りの配分として、住民税等本人課税負担分として10%の4万160円を五十嵐に支払い、残りの36万1432円を4人に均等配分する」との記述。「これはどういう意味か」と永田議員が質すと、田中元外相は「初めて聞いた。どこから入手したのか」「越後交通の社長にすべて任せていたので、わからない」。陪席の公認会計士と弁護士も「平成9年以降の資料しか調査していない」「初めて見た。資料の真否すらわからない。今日見せられてどうなんだと言われても‥‥」としどろもどろに。

 永田議員は、一覧表は誤字も含めてそのまま示したもので、信憑性には自信があるとの姿勢。「知らない」「わからない」を繰り返す田中元外相に「知らないなど、あり得ないこと。知らないことの方が問題だ」と厳しく詰め寄った。永田議員はまた、田中元外相の疑惑を書き連ねた自民党の「9枚紙」と呼ばれる報告書の一部を読み上げ、「なぜここまで調査しておいて握りつぶしたのか、理解できない」と自民党に対しても批判を向けた。

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