ニュース
ニュース
2005/04/11
中国の反日デモと在留邦人被害について(談話)
民主党『次の内閣』ネクスト外務大臣
鳩山 由紀夫


9日・10日の両日、中国各地において大規模な反日デモがあり、在留邦人や日系企業に被害が出た。中国の公安当局は、デモの参加者の投石等の暴力的な行動を黙認していたとも言われているが、事実とすれば、極めて遺憾である。抜本的な再発防止と在留邦人保護・被害補償、大使館・日系企業の警備強化を強く求める。

 デモの原因は、昨今の小泉政権の歴史認識に端を発した一連の言動にあるとされているが、そのことと平穏な意見表明を超えた過激な行動とはまったく別である。大量の警察を動員しながら事態の拡大を招き、いまだに中国側の責任を認めない姿勢に対し猛省を促す。中国は、国際社会への影響を考慮し、慎重に行動すべきである。

 一方、小泉総理は、発足以来、日中関係の膠着状態を招き、中国側の感情的な反発に真剣に取り組んでこなかった。両首脳間で停滞している信頼関係を早急に建て直すとともに、様々なレベルで対話を重ね、真摯に知恵を出し合って、日中間に横たわる諸問題が、冷静かつ友好的に解決されることを強く望むものである。

以 上
記事を印刷する