民主党の鳩山由紀夫代表は、第154回通常国会が会期末を迎えた31日の記者会見で国会を総括し、「小泉総理の化けの皮がはがれ、本性が明らかになるとともに、国民の政治への信頼感がまた一歩遠のいた国会だった」と述べた。
鳩山代表は192日間の会期を振り返り、「小泉総理の経済無策と政治とカネの問題へのリーダーシップの欠如が明らかになった」と指摘。とりわけ、「自民党の政官業癒着政治が悪臭を放つ中で、小泉総理はすべて他人事で済ませてきた。その結果として、政治とカネの問題は何も進まなかった」と述べ、首相の政治腐敗防止への無対応を厳しく批判した。
また鳩山代表は、首相がペイオフ全面解禁の再延期を指示したことについて、「舌の根も乾かぬうちに前言を翻したのは、金融機関の状況が極めて悪く、銀行からの相当に強いプレッシャーがあったからだ」という見方を示し、だとすれば「シャッターの開いている銀行はすべて健全だ」という柳沢金融相の発言は間違っていたことになる、と政府の金融政策を厳しく批判した。
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