民主党の菅直人幹事長は9日の定例記者会見で、田中真紀子議員辞職について「先月24日の政治倫理審査会の質疑から見て、釈明できたと言うには程遠く、疑惑はさらに深まったという感じだ。説明しきれなくなり、最終的に辞職という判断をしたのだろうが、辞職してもはっきりと説明する責任がある」と述べた。
同議員の辞職に伴い、補欠選挙が6つの選挙区で行われることについては、「6人の内4人は金にまつわる問題で辞職した。その責任は自民党という組織の体質にある。我々は全ての選挙区で勝利を目指す」と語気を強めた。
菅幹事長はまた、小泉首相の訪中延期について「原因は自らまいた種。一連の靖国参拝にかかわる日中間の問題を解消できなかったことにある。最悪の一人芝居であり、勝手な発言や行動で外交がままならないのでは首相の資格は無い」と厳しく批難した。
菅幹事長は、米国国際戦略問題研究センターと米国平和研究所の招待を受け、経済、外交・安全保障など日米関係や国際情勢についての意見交換を行うため、12日から16日まで訪米する。この日発表された訪米団の構成、主な日程は下記の通り
■構成
団長・菅 直人幹事長(衆議院議員)
副団長・池田元久国際局長(衆議院議員)
■日程
12日 ボストンでエズラ=ボーゲル・ハーバード大学教授らとの懇談
13日 ニューヨークでジャパン・ソサエティー昼食懇談、グラウンド・ゼロの視察、ジェラルド=カーティス・コロンビア大学教授他との懇談
14日 ワシントンで米国平和研究所とマンスフィールド・センター共催昼食懇談会
15日 (同)国際戦略問題研究センター昼食懇談会、マイク望月ジョージ・ワシントン大学教授との懇談
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