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2002/09/20
【衆院外務委】外務省の拉致問題への対応を厳しく追及
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 民主党の伊藤英成ネクストキャビネット外相は、20日に開かれた衆議院外務委員会で、17日の日朝首脳会談をめぐる外務省の対応を厳しく追及した。

 伊藤議員はまず、「日朝平壌宣言に“拉致”“謝罪”の言葉が入っていない。これで解決したとの誤解を与えたのではないか」と質した。川口外相は「これで終わったとは思っていない。交渉の中で徹底的に追及していく」と答え、質問にはまともには答えなかった。

 さらに伊藤議員が宣言について原案の修正があったかを質したのに対し、田中均アジア大洋州局長は「修正はない。総理は総合的に判断されて署名された」と回答。伊藤議員は「交渉の結果、宣言が出される。重要なことがあれば反映されるべきではないか。外務省は人間の命を軽く見ているのではないか。安否情報のリストの翻訳にはどれくらいの時間がかかったのか。総理はいつ知ったのか」と厳しく追及した。

 田中局長は「朝の準備会合で、年月日が入ったものを非公式なものとして受け取った。公式なものは赤十字から通知文を渡すということで、それには年月日がなかった。従ってこの正式なものを採用した。翻訳に長時間かかったということはない。総理が知ったのは午後の会談の直後」と回答。伊藤議員は「交渉ではすべてを頭に入れてしなければならない。こんな重要な話がなぜすぐに耳に入らないのか。国民を守る意識があるのか」と外務省の外交姿勢そのものを強く批判した。

 この日の外務委員会では、首藤信彦、金子善次郎、渡辺周の各議員もそれぞれ外務省の姿勢を追及した。

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