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2004/02/06
【参イラク特】森議員、派遣隊員の劣化ウラン弾対策など追及
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 6日の参議院イラク支援特別委員会で民主党・新緑風会の森ゆうこ議員が質問に立ち、劣化ウラン弾対策、国会審議のあり方、復興支援活動の展望などについて石破防衛庁長官、川口外相に質した。
 
 前日の斎藤勁議員からの要請に基づき、自衛隊がイラク現地で携帯している劣化ウラン弾対策のための放射能測定器について石破防衛庁長官から実物で説明を受けた森議員は、「劣化ウラン弾が破裂した場合、その粉塵が死の灰となって5年、10年後の健康被害が心配される。計測時点では遅いのではないか。米軍が使用したことについて批判的立場をとるへきだ」と迫った。
 
 また森議員は「最も危険な任務で海外に派遣される自衛隊員は国民的合意の下で送り出されるべき」であるにもかかわらず、政府・与党がイラク特措法から今回の派遣承認に至るまで強行採決など横暴なやり方を繰り返していることを批判。「国民の疑問に応えられるよう、参院では十分審議すべきだ」と要求した。
 
 サマワ情勢などで政府内の情報管理が徹底されていないにもかかわらず、マスコミの取材活動を制約していることについては、「矛盾している。イラクの現場でなく、霞ヶ関の現場(外務省、防衛庁)が混乱しているのではないか。自ら襟を正して情報管理を徹底すべきだ」と指摘した。
 
 さらに森議員は、「米国追随の『派遣ありき』で拙速に進めないで、民間も含めてより効率的な復興支援策を積極的に講ずるべきだ」「どの時点で任務完了とするのか出口をきちんと示すべきだ。日本としての主体性を持った支援のビジョンが欠けているのではないか」と質した。

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