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2004/02/10
【衆院予算委】木下議員、中川前長官の官房機密費流用疑惑を追及
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 衆議院予算委員会の基本的質疑で10日、関連質問に立った民主党の木下厚議員は、中川前官房長官の官房機密費私的流用疑惑について追及。木下議員は、中川前長官と出版社との訴訟で内閣官房が広島地裁に提出した官房機密費の支出証明書の資料提出を求めていたが提出されなかったため理由を問うたところ、福田官房長官は「私人間の民事訴訟に関する問題なので差し支えるので、内容については応えられない」と答弁。木下議員はこの後も数度にわたり求めたが、福田長官は同じ答弁を繰り返すだけであった。
 
 そこで木下議員は独自に入手した資料で平成12年7月、8月の2カ月間に5回にわたり官房機密費2億2千万円が中川前長官に支出されたことを明らかにし事実確認したところ、福田長官は「確認する資料がない。コピーだから真実のものであるか確認できない」と答弁。さらに木下議員が「2カ月間で2億2千万もの金がどう使われたのか。私的に使われたのではないか。何のチェック機能もないのではないか」と迫ったが、福田長官も杉浦会計検査院長も「取扱責任者である官房長官の判断と責任で使用することになっている。歴代長官も厳正の運用に当たっている。手続きについては14年に決めたルールに従って厳正にやっている」という一般論を繰り返すばかり。木下議員は「問題は予算に関ることであり、国民の血税が使われていることだ。政府も中川前長官もきちんと説明する責任がある」として引き続き究明していくことを明らかにした。

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