民主党の菅直人代表は10日の定例会見で、衆院予算委員会で始まった16年度予算案の基本的質疑における小泉首相の答弁について「相変わらずの言葉、スローガンだけの空虚な答弁が続いているという印象」と語り、内容ある議論の必要性を改めて指摘した。
また、イラクで2人の外交官が殺害された事件をめぐって民主党の首藤信彦議員が質問主意書を提出したところ、政府側から「答弁を差し控えたい」との答弁書が届いたことについて、「遺体が戻ってから科学的分析を行うには余りある時間が経過したにもかかわらず、何一つ明らかにしない政府の姿勢は問題だ」と批判。野党として原因究明に力を注ぐと述べると同時に、記者団に対して「メディアの役割が問われている」と呼びかけ、この問題をめぐる活発な報道活動への期待を表した。
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