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2004/03/05
平成16年度予算の衆議院通過にあたって(コメント)
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民主党政策調査会長 枝野幸男

本日、平成16年度予算が衆議院本会議において可決され、参議院に送付された。予算審議の過程を通じて、巨額の隠れ借金、年金保険料の社会保険庁長官交際費等への流用、国家公務員の退職金かさ上げ、年間5500件を超える入札価格と落札価格の一致など数多くのムダが政府予算に含まれていることが明らかとなった。
3回目となった小泉予算は、このような既得権益を聖域化し温存したまま、構造改革は全く進まず、その挙げ句に増税や天文学的な借金を、現在そして将来の国民に押しつけている。この予算は「論外」を超えて、「国民虐待予算」とも言うべきものである。
族議員や霞が関の既得権益に縛られた、ビジョン無き辻褄合わせ予算の行き着く先は、わが国経済財政の破綻であり、国民生活の崩壊である。二大政党制への流れが強まる中、民主党はその一翼を占める立場としての責任を強く自覚している。
民主党は、昨年に引き続き、霞が関の助けを一切借りずに、国民の代表者たる議員独自の力で、予算案を編成した。既得権益やムダを徹底的に排除し、安心と雇用を生み出す分野に予算を重点的に投入することによって、政府案より遙かに高い経済効果や125万人の雇用創出が可能となる予算である。政府与党が自らの予算に真に自信をもつならば、民主党予算案も国会審議の対象として、国民の前で堂々と論戦し、どちらの予算が真に優れているのか、判断を求めるべきである。
イラク、北朝鮮等外交安全保障問題、道路公団民営化問題等への対応を見ても、ビジョンもないまま、重要な課題を官僚に丸投げする現政権に、わが国の将来を背負う能力も責任感もあるとは考えられない。民主党は、今後の参議院における予算審議、さらにはその後に想定される重要課題について堂々と対案を示し、わが国崩壊を防ぐ手段を国民に示していくことを約束する。
以上

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