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2004/03/02
党拉致対策本部総会で問題解決を世界にアピール
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 民主党拉致対策本部の第1回総会が2日午前、国会内で開かれ、韓国の拉致被害者(拉北者)、拉北者家族の会代表、拉致被害者家族連絡会代表の横田夫妻らが来賓として出席、問題の解決に協力を要請した。
 
 鳩山由紀夫対策本部長は会議の冒頭「拉致問題の解決に向け、世界にどのようにメッセージを発するか。そのために民主党として何をなすか」を総会で議論したいと呼びかけた。
 
 続いて横田滋さんが「各党に対策本部の設置をお願いした。第1回の総会にお招きいただき、大変喜んでいる。私たちは、衆参での特別委員会の設置、外為法の改正、船舶法の制定、好ましくない方の再入国を拒否できる法の制定を望んできた。外為法は成立した。発動になるよう、政府に働きかけていただきたい」と民主党に対する期待を表明した。
 
 崔成龍(チェ・ソンヨ)拉北者家族の会代表は「金正日は共同の敵だと世界のマスコミに知らせたい。韓国と日本の被害者が一緒に立っていることを知らせたい。彼を国際刑事裁判所に告発したい」と述べ、韓国と日本の被害者が連携することの意義を強調した。
 
 また、被害者の李在根(イ・ジェグン)さんは「30年も北で暮らした。今も苦しみを味わっている人がいる。食料の配給も受けられずに死んでいく。韓国と日本が力を合わせテロ、拉致を行わせないようにすべき」と訴えた。
 
 総会の最後には伊豆見元・静岡県立大学教授が6カ国協議の成果について講演した。伊豆見教授は「北は今回できる限りのことをした。それは5回も協議に応じたこと。今回北からの出席者は対米交渉のベテラン。拉致問題には詳しくない。その彼らが日本の意見を聞き、本国に伝え回答するとした。これは、何とか問題を動かそうとしていることの表れ。動かないと不利になると思っている」と拉致問題に関して論評した。
 
 総会には菅直人代表も参加。「一刻早く、拉致被害者がそれぞれの国に戻れるようわれわれも党として努力したい」とあいさつした。
 
 総会には党所属国会議員を含め約100人が参加した。

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