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2004/03/23
【参院予算委】木俣、浅尾議員、拉致・年金で首相を追及
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 参議院予算委員会において23日、外交問題等の集中審議が行われ、民主党・新緑風会の木俣佳丈、浅尾慶一郎両議員が質問に立った。

 木俣議員は北朝鮮の拉致問題をめぐり、「横田めぐみさんは生きている」とした元工作員の安明進氏の発言をどう見るかを川口外相に質問。外相は「北朝鮮から得る情報が乏しいなか、事実か否か確認できない」などと答弁したが、確認のための調査の詳細については一切語ろうとしなかった。「拉致は国家主権の侵害、何としても(被害者を)取り返しにいくべきだ」と木俣議員は厳しい口調で指摘し、あいまいな調査に終始した政府の不誠実な対応を批判した。

 また、パキスタンのカーン博士が北朝鮮に核技術を流出したとされる問題について木俣議員は、「博士が個人で行ったとは思えない」と追及。ODA予算の拠出国であるパキスタンに対し、政府として確認を求めるよう指摘した。

 浅尾議員は、社会保険庁が国民年金保険料の納付促進ためのCMに起用した女優の江角マキコさんが実際は国民年金に未加入で保険料を納めていなかったことを取り上げ、「CMなどに多額な金をかけることよりも地道な努力が必要」と諭した。

 また、年金間の不公平について、民間の厚生年金は保険料が労使折半の1対1の負担なのに対し、国家公務員の共済年金は国庫負担が5187億円も使われて2対1になっていること、退職金は公務員と民間とで余り違いがないとの政府答弁だが、実際は民間の場合は6割の一時金と4割の企業年金の合算であり、公務員の場合は守秘義務や労働三権の制約への対価分を考えて全部が一時金であることなどを指摘した。さらに、無給で職務専念義務のある休憩時間と有給で職務専念義務が免除される休息時間について、一部の自治体で本来の趣旨からはずれた運用の仕方が見られると批判した。

 これらの指摘について小泉首相は「改善の余地があり、どんどんやるべきだが、労組の皆さんは猛反発するだろう」と答弁。浅尾議員は「ならば労働三権を与えなければ不公平だ」と迫った。

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