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2004/04/02
菅代表ら、池袋駅頭で政府の年金審議拒否を批判
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 民主党は2日夕、年金改革をめぐってまともな審議を拒否し続ける政府・与党の犯罪性を直接国民に訴えるために、東京・池袋駅頭で緊急の大演説会を開催。菅直人代表、岡田克也幹事長、枝野幸男政調会長ら党幹部が、集まったおよそ3千人の聴衆を前に国民の将来に責任を持つ政治への転換を熱く訴えた。

 大きな拍手に迎えられてマイクを握った菅代表は、まず年金制度改革の目的について「国民年金、厚生年金、共済年金とバラバラになっている日本の年金制度を、共通のルール、共通の負担に基づく公平で安定したものに変えていくこと」とし、それに対して政府の改革案は「今の制度の延長上で、負担はだんだん高くなり、給付はじわじわ低くなる。しかも実施されれば、会社は正社員をどんどん減らし、雇用の不安定を招く」などと厳しく批判。

 さらに、年金制度の一元化が「持論」だと言いながら、現行制度を維持する法案を提出し、前日の衆議院本会議でも「矛盾していない」の一言だけで議論しようとさえしない小泉首相を強く非難し、政府法案と一元化の関係、一元化した場合の負担と給付の水準などについて、再度本会議での明確な答弁を求めていく姿勢を明らかにした。

 その上で菅代表は、「政府のインチキ改革案か、民主党の抜本改革案で踏み出すのか、その選択を目前の衆院埼玉8区の補欠選挙、そして7月の参議院選挙で示して欲しい」と力強く呼びかけた。

 枝野政調会長も、政府の年金改革案を「14年間に渡って毎年保険料を引き上げ、給付水準は毎年下げていく。それだけの内容」とこき下ろし、制度一元化の上に税金による最低保障部分と所得比例部分の2階建て方式を構築する民主党案の骨格を説明。その上で、首相の答弁拒否について「50年、100年もつ法案を出すと言ったものが欠陥法案だと分かってしまうから審議できないのだ」と喝破し、年金改革をしっかり議論するよう多くの声を挙げてほしい、と訴えた。

 岡田幹事長は、「公的年金制度は国民生活の最後の命綱」として真剣な改革論議の重要性を強調。首相が審議拒否の撤回と本会議での再答弁に応じない限り、その他の委員会審議は進められないとの態度を貫いている民主党への理解を求めた。そして、今月25日の衆院補選、7月の参院選で「小泉インチキ内閣を辞めさせる意志を示してほしい」と聴衆に熱っぽく呼びかけた。

 街頭演説会には、この他、山岡賢次、鮫島宗明、五十嵐文彦、城島正光、高山智司の各衆院議員、円より子、小川敏夫の両参院議員も参加した。

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