民主党の野田佳彦国会対策委員長は9日、国会内で会見し、イラクにおいて邦人3人が拘束された事件を受け、「大変厳しい状態に陥っている」との所見を示した。
この事態を踏まえて野田国対委員長は、8日夜の段階で自民党の中川国対委員長に対し、3日以内に結論をといった犯人側の要求がある中、小泉首相や担当大臣を拘束することが判断に支障をきたすことのないよう、外務委員会での外務大臣への質疑、本会議・厚生労働委員会・国土交通委員会における小泉首相への質疑等、9日の国会日程には柔軟に応じる意向を伝えたことを明らかにした。自民党の中川国対委員長は9日の時点で、「粛々と審議を進める」と伝えてきているという。
野田委員長は「年金改革について民主党が対案を出し、本格的質疑ができる環境が整った段階ではあるが、何と言っても人質にされておられるみなさんの解放・救出が最優先。その意味で政府をサポートしていきたい」と語った。
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