国会内で9日、連合主催の「年金改悪阻止緊急院内集会」が開かれ、およそ200人が参加して、政府年金関連法案の撤回・廃案をかちとる決意をうち固めた。民主党からも山岡賢次・党年金改革推進本部事務局長を始め多くの国会議員が参加し、連合と連帯して年金制度の抜本改革を実現することを誓った。
集会では、まず連合の笹森清会長が挨拶に立ち、民主党の年金抜本改革推進法案について「連合が求めている形におおむね近い」と評価。政府法案を廃案にし、「安心と信頼の制度」を実現するために、民主党と連携しながら本格的国民運動をスタートする、と語った。
続いて発言に立った民主党の山岡衆院議員は、冒頭、イラクの邦人拘束事件について「一刻も早い邦人の解放のため、総力を挙げて取り組む」との立場を表明した。その上で、政府の年金法案について、基礎年金の国庫負担分の1/2への引き上げを棚上げにし、14年間にわたって年間1万円づつ保険料を上げていくものであることを指摘し、「年金制度を破壊し、国民生活を破滅させ、日本経済を破綻させる」と厳しく批判。税方式による基礎部分と一元化した報酬比例部分とによる2階建て制度を唱える連合案は民主党案に「限りなく近い」とし、政府案阻止に向けて連合と力を合わせ全力でたたかう、と力強く宣言した。
また、集会の最後に、衆院厚生労働委員会の理事を務める民主党の城島正光議員も発言し、「与党は数を頼みに強行、強行で押し通そうとしているが、あらゆる手段で撤回・廃案をかちとる」と決意を表明し、大きな拍手を受けた。
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