民主党の岡田克也幹事長は9日の定例記者会見で、イラクで日本人3人が拘束され、自衛隊の撤退が要求されている事件を受けて民主党イラク邦人拘束事件対策本部(本部長・菅直人代表)を前日に立ち上げたことを発表した。
また岡田幹事長は、この日の午後に対策本部の第1回会合を開き、拘束された3人の家族らと面会し話を聞いたこと、代表名の談話を決定したこと、藤田幸久国際局長を同日アンマンに派遣する旨決めたことを明らかにした。
そのうえで「残念ながらわれわれが考えていたことが現実のものとなりつつある。しかし、今は責任を糾すことよりも、3人を無事に取り戻すことに全力を傾注すべきであり、言いたいことは横において、政府に全面的に協力する」とした。
また、小泉首相が同日の委員会審議に出席していることについて「疑問に思う。こういう時にこそ国のリーダーとしての資質が問われる」と苦言。民主党が、今は首相として事件解決に陣頭指揮を執るべきであり、審議日程の変更には柔軟に対処する用意があると提案したにもかかわらず、首相が委員会出席にこだわったことを批判した。
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