衆議院の統一補欠選挙の投開票が25日に行われ、民主党公認候補は埼玉8区や広島5区で自民党候補と最後まで激戦を繰り広げたものの、あと一歩及ばなかった。
昨年の総選挙における買収事件で起訴された自民党衆院議員の辞職に伴う埼玉8区の補欠選挙では、民主党から前職の木下厚候補が立候補し、自民党の腐敗政治からの決別を訴えたが、投票率が35.22%と低迷する中、6千票足らずの差で自民公認・公明推薦の候補に敗れた。結果判明後、木下候補は「有権者がもう少し厳しい判断をしてくれるかと期待したが、(“政治とカネ”という)選挙の焦点がぼけてしまった。私の力不足だ」と無念さをにじませた。
自民党議員の死去に伴う広島5区の補選では、民主党公認の新人、三谷光男候補が改革による郷土振興を訴えたが、「弔い合戦」を掲げた自民公認・公明推薦候補に及ばず、苦杯をなめた。三谷候補は、「私の力不足で壁を突き破る力がなかったが、明日につなげていける結果だと思う。これからも改革を訴えてゆく活動を続けたい」と語った。
やはり自民党議員の死去に伴う鹿児島5区補選では、民主党公認の新人、竪山勲候補が「安心できる年金制度」「イラク戦争反対」などを訴えたが、及ばなかった。
民主党は選挙結果を受けて岡田克也幹事長名の談話を発表し、選挙結果について支持者にお詫びするとともに、夏の参議院選挙で必勝を期す決意を明らかにした。
各選挙の得票数は以下の通り。
■埼玉8区
木下 厚 民主 前 46,945
柴山昌彦 自民 新 52,543
柳下礼子 共産 新 17,655
■広島5区
三谷光男 民主 新 71,287
寺田 稔 自民 新 78,769
松本 進 共産 新 5,888
■鹿児島5区
竪山 勲 民主 新 16,029
森山 裕 自民 新 115,820
茅野 博 共産 新 8,038
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2004年4月25日
統一国政補欠選挙結果について
民主党幹事長 岡田克也
本日、統一国政補欠選挙として、衆議院埼玉8区、衆議院広島5区、衆議院鹿児島5区の投開票が実施されました。とくに埼玉8区の木下厚候補、広島5区の三谷光男候補は残念ながら惜敗し、いずれの選挙区においても議席獲得に至りませんでした。各選挙区においての最後まで民主党の公認候補にご支持・ご支援いただいた有権者の皆さま、応援いただいた全国の皆さまにお詫び申し上げます。
埼玉8区は予想以上に投票率が低迷したことが主たる原因と考えられ、多くの有権者の皆さまに投票所に足を運んでいただくに至らなかったことを大変残念に思うとともに、真摯に受けとめたいと考えています。また、広島5区は前職の急逝に伴う弔い合戦的な状況のなかで善戦いたしましたが、惜しくもおよびませんでした。
民主党は、この度の選挙結果を踏まえ、今夏の参議院選挙に必勝を期し、次期総選挙における政権交代を確かなものとするよう、国会内外の活動に全力を挙げていきます。
以上
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