民主党の野田佳彦国会対策委員長は27日午前の記者会見で、坂口厚生労働相が衆議院厚生労働委員会で26日までに副大臣を含めた全閣僚の国民年金保険料納付状況の調査結果を公表すると答弁したにもかかわらず、「与党方針」として資料が提出されなかったことを批判。「(調査)資料提出が最優先。それがない限り、その先の日程などの話には応じられない」と述べた。
野田委員長は「(公表は)一閣僚が決める話ではない」などと坂口厚労相が発言している点について、「閣僚という責任ある立場の人の発言を打ち消すほど、発表できない何かがあるのではないかと疑念を持たざるを得ない」とし、与党が27日もしくは28日に年金関連法案の委員会採決を強行した場合は「疑惑隠しと言わざるを得ない」と断じた。
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