民主党の中川正春『次の内閣』ネクスト財務総括副大臣は閣議後に記者会見し、「民主党版中小企業向け金融検査マニュアルの基本的な考え方」を明らかにした。
民主党版では、中小企業向け融資を間接金融重視のシステムにしなければならないならば、大企業と同じ検査マニュアルではなく、中小企業の特徴を勘案した形に整えるべきとしている。
現行金融検査マニュアルは、銀行と債務者が長年にわたって暗黙の合意で継続してきた融資を、直ちに返済できないのであれば不良債権とみなす考え方のもとに策定されており、その結果、中小企業への急激な貸し渋り・貸し剥がしが発生している。民主党版マニュアルでは、その融資については貸出ではなく「資本」と見ることとしている。この結果、「資本」とみる貸出についてはキャッシュフローから除かれ、本業でキャッシュフローが回っている債務者については不当な債務者区分にされることがなくなる。
また、参院選に向けて取り組まれているマニフェストのバージョンアップに関しては、5月12日に各部門からの提出を受け、閣議を経て14日に取りまとめる方針であることを明らかにした。
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