衆議院国会移転特別委員会で5日、国会等移転審議会会長で東京大学教授の森亘氏に対する参考人質疑が行われ、民主党の斎藤淳議員が昨年10月の補欠選挙当選後、初質問に立った。
まず、森氏から参考人としての意見陳述があり、1999年12月20日に出された審議会答申の内容と、(1)栃木・福島、(2)岐阜・愛知、(3)三重・畿央、それぞれの移転候補地の得点化と弱点についての説明があった。
これに対して斎藤議員は、移転の方法としてどのような形態が適切か質問。地域経済への波及効果、地方分権の趣旨からすると、首都機能を一括して移転するより、行政・計画・研究部門を地方に分散配置し、分都とするのが妥当ではないか、と提起した。
森氏は、首都機能を移転先の地方の機能を生かす形で移転させ、スリム化した中央政府を一括して移転させるべきだ、と述べた。
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