民主党の羽田孜衆議院議員(元首相)は19日、党本部を訪れたヨルダン・ハジェミット王国のマジャーリー下院議長および下院議員団一行と会談し、パレスチナ問題、イラク問題など仲介外交について意見を交した。 党からは、藤田幸久、末松義規、近藤昭一の各衆院議員、岩本司、榛葉賀津也両参院議員が同席した。
冒頭、4月にイラク邦人拘束事件対策本部ヨルダン派遣団としてヨルダンのアンマンで情報収集・分析にあたった藤田幸久衆院議員が「ご協力にお礼申し上げる」と述べるとともに、羽田議員も人質の救出に向けたヨルダンの協力に謝意を表した。羽田議員はまた「イスラエル・パレスチナの間に立っての大変なご努力、イラクの和平をつくりだすためのご努力を嬉しく思う」と述べた。
マジャーリー下院議長は、人質救出への協力について「友好国としては当然の義務と考えている」と述べるとともに、イスラエル・パレスチナ問題について「日々混迷の度合いを深めている」と指摘。パレスチナ人の完全な権利の回復がない限り、平和を実現することはできないとの考えを示した。
イラク問題をめぐっては「米国その他の国が武力的解決を行おうとする一方で、情勢はどんどん悪化している。これは米軍による占領政策に対し、イラク国民が賛同していないことの表れだ」と指摘。状況打開に向けては国連の関与が重要との考えを示し、すべての宗派・派閥・民族の代表者による国民会議の開催やイラク人の意志を反映するイラク人による政府なくして混迷打開はなしえないと重ねて指摘した。
羽田議員は「今後は党としてヨルダン大使と意見交換していく必要があるだろう」と語り、平和確立に向け民主党も尽力していくことを改めて表明した。
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