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2004/05/21
岡田代表、ベーカー駐日米国大使と会談
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 民主党の岡田克也代表は21日、東京都内でハワード・ベーカー駐日米国大使と会談し、代表就任の挨拶とともに、北朝鮮問題や日米同盟の課題などをめぐって率直な意見交換を行った。会談には、藤井裕久幹事長、北橋健治役員室長が同席した。

 岡田代表は、ベーカー大使からの代表就任への祝辞に対して政権交代実現への決意を述べた後、まず在日米軍基地問題に言及。米軍駐留経費の日本側負担の削減と日米地位協定の見直しを求める民主党の立場を伝えた。ベーカー大使は、世界の米軍配備体制の見直しに日本と韓国も含まれていることを明らかにし、「アジア・太平洋地域の情勢を見きわめながら、できるだけ削減したい」と表明。地位協定についても、運用の見直し・改善が必要との考えを示した。

 続いて岡田代表は北朝鮮拉致問題をめぐって発言。翌日の小泉首相の訪朝を前に、拉致被害者の曽我ひとみさんの夫で脱走米兵のジェンキンスさんが日本に来ても米国から訴追されることのないよう「人道的見地から寛大な措置をお願いしたい」と要請した。ベーカー大使は「脱走兵の問題は簡単に処理できる問題ではない」としながらも、「(要請については)正確にワシントンに伝える」と答えた。また岡田代表は、北朝鮮をめぐっては核ミサイル問題も本質的な問題であり、これについて首相の訪朝で何らかの進展が必要だとする考えを示し、ベーカー大使も「そのとおり」と答えた。

 最後に日米関係全般について、ベーカー大使が「かつてなく良好だが、問題がないわけではない」として対日投資の制限、牛肉輸入禁止、税関手続などの問題を挙げ、「日米関係は手が掛かりますね」と話しかけた。岡田代表も、通産省で日米通商交渉にあたった頃の経験を紹介しながら、「あの頃は日本が通商拡大を要請する立場だった。私も早くアメリカンビーフを食べたいと思っている」などと応じた。

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