民主党の斎藤勁議員は参議院のイラク支援特別委員会で27日、小泉首相が落選後の1970年4月から初当選(72年12月)後の74年11月まで4年半にわたって不動産会社の社員として厚生年金に加入していた期間の勤務実態、細田官房長官の運転手代金立替問題、飯島首相秘書官の報道機関への圧力問題などを取り上げ、「無責任内閣と言わざるを得ない」と批判した。
不動産会社での勤務実態について首相は、落選中は「『社長が次の選挙に勝つことが仕事』と言われた。毎日会社に行かなくていい社員もいた。30年前はそういう社長がたくさんいた」と答え、暗に勤務実態がないことを認めた。また、当選後については「社員である必要もないかと思った。厚生年金をどうして脱退したのか覚えていない」と答弁。斎藤議員は「法を逸脱したとの意識はないのか。そういう答弁は国民との距離をますます遠くする」と首相の姿勢を厳しく批判した。
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