衆議院予算委員会で「政治とカネ」問題の集中審議が行われた20日、質問に立った民主党の河村たかし議員は、自民党長崎県連の県知事選をめぐる献金問題を取り上げ、小泉首相を追及した。
河村議員は「知事選で3000万円が動いた問題を知っているか。どう思うか」と質した。小泉首相は「聞いていない。いちいち私が聞けない」と回答を拒否。河村議員がさらに「総理でなくても電話はできる。何のための質問の事前通告か」と迫ると「深夜に通告があった。それから聞けというのは無理」と開き直った。
さらに河村議員が「県議会議長選は」と尋ねると、首相は「議長が誰かも知らない」と答弁。また、長崎県連の集金システムについて質すと「承知していない。急に言われても時間を下さい。私は答弁にここにずっといる。時間があるようでない」などと繰り返すことしかできず、自民党総裁として問題の実態さえ何ら掌握していないことを自己暴露した。
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