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2002/10/09
「株価下落は不良債権処理できない政府への失望」鳩山代表
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 民主党の鳩山由紀夫代表は9日の定例記者会見で、株価が連日大幅に下落し、バブル崩壊後の最安値を更新していることについて触れ、「小泉内閣では不良債権は処理できないという失望が広がっている」と指摘。臨時国会において政府の経済無策を厳しく追及する姿勢を明らかにした。

 鳩山代表は、会見の冒頭、小柴昌俊・東京大学名誉教授がノーベル物理学賞を受賞したことに対してお祝いを述べ、「地球上の純水でニュートリノを発見するという、大変なロマンを国民に示してくださった。これを刺激に、日本の科学技術を発展させるため、若い人々が挑戦的に努力をしていってほしい」と語った。

 連日株価が続落していることについて鳩山代表は、「柳沢金融担当大臣を更迭したにもかかわらず下がり続けていることの意味を考えるべきだ」と指摘。「過去の総括は不十分、経営責任、政治責任もいまだにあいまいにしている中で、小泉内閣では不良債権は処理できないという失望が広がっている」とし、中小企業や勤労世帯に対するセーフティネットの整備など、かつてから民主党が提起している金融再生ファイナルプランの厳格な実施を求めていく考えを明らかにした。

 また、政府がペイオフの凍結解除を2年間延期したことについて、「かつてはペイオフ凍結解除が改革だと言っていたのが、今回は延期するのが改革だと言う。まさに見せかけの論理だ。国民をバカにしている」と強く批判。延期自体について「重病患者を手術しないまま退院時期だけ延ばしたようなもの。執刀医として大きな失政だ」と断罪し、政府の責任を厳しく追及する意向を示した。

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