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2003/03/03
消防ホースの高圧放水の威力を実験で確認(ビデオ配信つき)
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民主党の山花郁夫、永田寿康両議員は3日、消火ホースによる高圧放水の威力を調べるため、都内の映画スタジオのプールを借りて実験した。

 名古屋刑務所で01年12月に起きた受刑者死亡事件では、同所の副看守長が、露出させた受刑者の肛門部等をめがけて消防用ホースで加圧した水を放水し、直腸裂開・肛門挫裂創の傷害を負わせ、翌日細菌性ショックで死亡させたことが判明している。刑務所側は当初、「自傷行為によると思われる腹膜炎で死亡」と報告し、事実を隠蔽していた。

 実験用のホースを提供したメーカー関係者の話では、一般的な自家用消防ホースでの放水の水圧は6kgから13kg。この日の実験は、まず3重に積んだブロック塀に、3〜4メートル離れて1平方センチメートルあたり5kgの水圧で放水。ブロックは一瞬で飛び散り、一部は砕けた。

 次に雨具を着た議員秘書が消火ホースから3m離れたところに立ち、水量を5分の1に絞り、水圧を最高8kgまで上げた。実験後、秘書は「後ろでたき火が燃えているような痛さだ。地肌のままだったら耐えられない」と感想を述べた。

 永田寿康議員は、「刑務所は、過去に消防用ホースで室内を洗浄したことがあると話しているが、実際はものが飛び散ってしまい掃除どころではないことが分かった。ホースは重たく、素人が1人で操作するのも困難。共犯者がいたのではないか。今後も真相を追及していく」と表明した。

【訂正】
 この記事の実験については、水圧の数値が正確でなかったことが後日判明した。裁判等での情報によれば、副看守が放水した水圧は当初民主党の想定していた一般の消防用水圧よりも相当に低いとされ、民主党が行った再現実験の与件は事実と異なるのではないかということが判明した。起訴事実が明らかになった時点で、担当議員が法務省記者クラブで事実把握について異なった点があった旨記者会見し、更に2004年3月10日、野田国会対策委員長が記者会見で同様の趣旨の発言をして訂正を求めている。(2004.03.29)

関連URL
  (→ 実験記録ビデオ(200k) )
 http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030303hosui_v200.asx
  (→ 実験記録ビデオ(56k) )
 http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030303hosui_v256.asx
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