民主党の経済再生本部は18日、第1回の会合を開き、党の「経済再生プラン」策定に向けた議論を行った。衆参両院から50名を越える国会議員が参加した。
会合では冒頭、鳩山由紀夫本部長が挨拶に立ち、「経済再生本部は基本的に運動体。行動する現場主義の党としての真価を発揮していきたい。経済は“小泉デフレスパイラル”に“竹中クラッシュ”が加わり、メチャクチャな状態だ。デフレ対策、景気対策、財政再建の3つをバランスをとりながら進めることが大きな課題になる」と提起。続いて海江田万里事務総長が、ネクストキャビネットでの議論を踏まえながら、経済再生プランの基本的方向性とメニューの素案を示した。
その後、鳩山代表から提起されている「当面の経済政策・雇用政策に関する検討方針について」をも踏まえて議論が行われ、金融再生策をめぐって、金融機関の経営健全化と経済実態に合わない自己資本規制廃止のどちらに重点を置くか、地域金融の再生プラン策定こそ急ぐべきではないか、などの点が論点になった。また、現状のデフレに対する対応、経済の緊急事態に対する時限的な対策の検討などをめぐっても意見が出された。
さらに、できる限り実際に地域の現場を歩き、生きた経済の実態をつかみながら政策に活かしていくことが全体で確認された。
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