民主党の鳩山由紀夫代表は25日夜、石井紘基衆議院議員が暴漢に襲われ刺殺された事件について緊急記者会見を行い、「石井君の遺志を受け継ぎ、明るい、国民に信頼される政治をつくるために闘うことを誓う」と決意を込めて語った。
鳩山代表は、会見の冒頭、「こうした凶行によって政治家の命が奪われるという事態に、強い憤りを覚える」と怒りを込めて事件を糾弾。石井議員が非常に正義感の強い政治家であったこと、とりわけ汚職を追放し、不正を暴くために党内に「国会Gメン」をつくり、その中心となって活躍したことなどを紹介し、「本当に残念でならない」と無念をかみしめた。
さらに鳩山代表は、石井議員が近著の中で、「ほんとうの日本」を覆い隠している「ベルリンの壁」を取り払い、再び明るい日本を取り戻すべきだと主張していたことに触れ、「そうした作業を引き継ぎ、精一杯やり遂げることが、遺されたわれわれにとっての、せめてもの義務だ」と語った。
鳩山代表はまた、事件の犯人や背景についてはまだ判っていないことから、捜査当局に調査を急ぐよう要請するとともに、党としても必要な調査を進める考えを示した。
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