民主党ネクストキャビネット(NC)は5日、「民主党の農林漁業再生策(案)」について協議を行った。
同案を説明した筒井信隆NC農林水産相は「農林漁業は本来、循環を原理とする産業であるべきものだが、工業化と中央集権国家が進んだ結果、空気も水も土も汚れ、衣食住の安全性への不安が強まり、農林漁業を崩壊させてしまった」と問題点を提起。
その上で筒井NC大臣は、農林漁業を、1.安全な衣食住を安定的に供給する、2.エネルギーと化学製品を供給する、3.空気と水と土をきれいにする、4.心身を育成・浄化する――を果たす基本産業に復活させることが目標であると提起。そのための再生策として、1.所得補償、2.輸入制限、3.市場競争の導入による自己決定・自己責任の確立、4.循環経営による消費者との一体化、5.協業化・法人化による規模拡大・効率化、などを通じて「産業措置と市場原理のベストミックスで、もう一度循環・分権産業として、農林漁業を再生させ、50年以内に輸出産業となることを目指す」と農林漁業再生策の趣旨を述べた。
同案は、引き続き取りまとめ作業を行い、今月中にもまとめる予定。
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