民主党ネクストキャビネット(NC)は14日、政府提出の「預金保険法及び金融機関等の更正手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案」(ペイオフ再延期法)について法案審査を行った。
五十嵐文彦NC金融担当相は同法案の論点について「小泉首相は、金融システムは健全であり、ペイオフは解禁すると明言したが、再延期することの理由について説明責任を果たしていない」と小泉内閣の経済失政を改めて指摘。その上で、全額保護の対象でない定期性預金の決済性預金への預け替えを防ぐ措置などを盛り込んだ修正案を提出する方針を提起し、修正案が否決された場合、同法案に対して反対することもあわせて確認された。
さらに政府提出の「金融機関の組織再編成の促進に関する特別措置法案」についても法案審査を行い、1)健全な金融機関同士の合併になぜ資本注入が必要なのか、2)表面上健全を装っているが実態は経営危機にあるような金融機関の救済に悪用される恐れがある、など大きな問題があることから、反対することを決めた。
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