民主党の岡田克也幹事長代理は、26日の記者会見で、民主党の現状について「政権をめざす野党第一党として、早く国民から期待してもらえるようにならなくてはならない」と述べ、自ら委員長を務める政権戦略委員会(鳩山代表の諮問機関)として来週中に党改革に関する第二次答申をとりまとめることを明らかにした。
報道機関の調査で『嫌いな政党』として民主党を挙げた回答が前回調査の2倍に増えているとの記者の指摘に対しては、「民主党はいままで(他の政党よりも)拒否度が少なかった。率直に反省すべきだ。民主党が何かを行った結果、拒否度が高まったというわけではないので、党の現状への批判として謙虚に受け止める」と述べた。
また、鳩山代表が提唱している「二世議員」の出馬制限について具体案を問われた岡田代理は、「党内の議論は、まだ鳩山代表が常任幹事会で提案したこと以上に煮詰まってはいない」としながらも、「二世議員がだめと言っているのではない。小選挙区制のもとでは、政治家がリタイヤした際に、その子どもが出るのが当選のために確実な道だと考えられ、二世議員が生まれやすくなっている。これは、政治を志す人の道を閉ざすことになるし、政党の側から見れば、幅広い人材供給源から優秀な人を得にくくなる。特にチャレンジャーである民主党としては、幅広い人材を得られる仕組みを目指すべきだ」との考えを表明した。
岡田幹事長代理の定例記者会見は、従来は民主党担当の記者クラブだけを対象にしていたが、今回から「試験的に」外国プレス、雑誌などにも門戸を開いた拡大記者会見として開催することとなり、初回の26日は記者クラブ以外にもスポーツ紙、週刊誌、月刊誌、外国人向けメディアなど15社が参加した。
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